セシーリア・メイレレス
  Cecilia Meireles
   セシーリア・ベネヴィデス・デ・カルヴァーリョ・メイレレス(1901年11月7日ー1964年11月9日)は1907年にブラジルのリオデジャネイロで生まれた。 9歳より詩を書き始め、18歳で初の詩集『Espectro』を発刊(1919年)。
  彼女の詩体はモダニズムの影響を強く受けながらも、シンボリズムの影響も見られ、ほかにもクラシシズム、ロマンチシズム、リアリズムやシュルレアリスムなどの技法を取り入れていることから、セシーリア・メイレレスの作品は時代を超越していると評されている。
  また、セシーリアは詩人としての活動のほか、ジャーナリストとして児童の教育問題に深く関わり、のちにブラジルで初めての児童図書館を創立している。
 生涯を通じて多くの詩を発表しており、ブラジル詩壇でもっとも有名な女流詩人の一人である。
 

 

 

 
理由(わけ)

作: セシーリア・メイレレス
訳:パウラ タハラ ペレイラ
 


私は歌う なぜなら瞬間は存在し
私の人生は満たされているから
私は陽気でもなければ 
悲嘆にくれてもいない
私は詩人

去っていくモノの兄妹
満足もしなければ 苦悩もしない
風のように 夜と昼を通り過ぎる

崩壊するか 建設するか
残るべきか すべてを諦めるか
「わからない、わからない」
留まるべきか 通り過ごすべきか

私は歌うことを知っている
そして 歌は私のすべて
永遠の血と羽ばたける翼がある
しかし いつの日か声を失くすだろう
ただ それだけ



 

 


作:セシーリア・メイレレス
訳:パウラ タハラ ペレイラ


愛は優柔不断な者にとっては難しいものだ

愛は臆病な者にとっては脅かされるものだ

恋をしている者にとっては絶対服従のものだ!

しかし、恋の勝者は強い者だけ

何を欲するか知っている者と

持っている者を欲する者

ひとつの夢をふたりで見て

何があろうと幸せの追求を止めない

それはごく限られた者の特権!




この作品は、ブラジルの女流詩人セシーリア・メイレレス(Cecília Meireles 1901-1964)の詩の中から、「Razão」と「Amor」を選び、モジ・ダス・クルーゼス日本語モデル校の翻訳コースの生徒のみなさんが日本語訳したものです。原文は こちら で読むことができます。  

 生徒名(五十音順): パウラ・田原・ペレイラ

 監修&翻訳添削:    小川憲治(翻訳コース担当教師)


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